評価の前提
会社の価値、譲渡価格、手取りは別の数字です。
企業価値を考える際は、対象となる事業・資産の範囲を確認します。株式価値では現預金・借入などの調整範囲と基準日をそろえ、交渉で合意する価格とは分けます。所在地や売上に一律の倍率を掛けて決めるものではありません。
続く利益を確かめる
一時的な売上・費用と通常の営業を分け、役員報酬や関連先への支払いの調整には根拠を添えます。店舗なら家賃、人件費、予約サイト手数料、設備更新費を含めて採算を見ます。
引き継げる収益を分ける
専門サービスは顧問・継続契約と単発案件、IT受託は受注残と見込み案件を区別します。上位顧客への集中、更新・解約条件、代表者や担当者の関与がなくても続くかを確認します。
受取人と手取りを確認する
株式譲渡では通常は株主、事業譲渡では譲渡会社が代金を受け取ります。税金、借入返済、外部専門家費用等を個別に整理し、経営者個人に残る金額とは区別して検討します。
店舗・顧客・人材
予約の数だけでなく、継続する理由を整理します。
恵比寿の飲食・美容等では、予約や再来店の割合、指名スタッフへの依存、キャンセル、回数券・前受金の未消化残を確認します。顧客の構成はまず集計値で説明し、名簿を初回から一括開示する必要はありません。
賃貸借では名義、残存期間、更新、保証金の精算、原状回復、必要な貸主承諾を確認します。内装や設備の所有・リースも分けます。よい立地や口コミがあっても、契約・権限がそのまま移るとは限りません。詳しくは飲食店・カフェの引継ぎと美容・生活サービスの確認事項へ。
相談前の準備
資料と確認したい条件を、一緒にまとめる。
| 資料 | 主な確認事項 |
|---|---|
| 決算・月次 | 直近3期程度、月別売上・粗利、一時損益、借入と運転資金。 |
| 顧客・予約 | 顧客別売上、継続率、予約経路、前受金・回数券、契約更新時期。 |
| 人材・権利 | 役割・継続意向、雇用/委託契約、制作物やコードの権利、管理権限。 |
| 店舗・希望 | 賃貸借、保証金、設備一覧、希望時期、雇用・屋号を残す条件。 |
診断は売却価格を確定するものではなく、検討初期の判断材料と候補先の方向性を整理するためのものです。税金・費用後の試算は専門家と確認します。IT・制作事業の契約とチーム、相談から決済までの流れもご確認ください。
秘密厳守のご相談
概算価値だけの相談も可能です。
売却の意思が固まっていない段階でも、匿名で現状を整理し、候補先の方向性を確認できます。
